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年の離れた兄の友人で鬼瓦みたく恐い男性と、
ひょんなことから、二人きりになった。
西日が差し込む静かなリビングのソファーで私たちは向き合っていた。
沈黙がきりきりしたから、喋ることにした。
「おっちゃん」
「なんや」と笑顔だった。
「おっちゃんは、犬と鳥とどっちが好き?」と聞いてみた。
「おっちゃんは、犬が好きやなあ」と彼は答えた。
窓から風が吹いた。
「おっちゃんは、犬とブタとどっちが好き?」と聞いてみた。
「犬とブタやったら、ブタが好きやなあ」と彼は答えた。
「ふーん」と返事して窓をながめた。
兄が戻り、「おっちゃん言うたらあかん。苗字を呼べ」と私を叱った。
「ブタにおいで言うたら、来る?」とおっちゃんに聞いてみた。
「ああ、来るで」
そう言っておっちゃんはお茶を一口飲んだ。
「ブタ、お座り言うたら、する?」と聞いた。
「お座りはせんなあ」と言って、おっちゃんは笑って私を見つめた。
「おっちゃん、そのブタ食べられる?」と聞いた。
兄がまた
「おっちゃん言うたらあかん」と私をたしなめた。
西日がまぶしかった。
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