6月12日 エステ

エステにいく。
カーテンで仕切られた部屋。
隣の部屋に女性客が来たのが気配でわかる。
まもなく「うそ」という音量のいびきが聞こえる。
いびき=おっさん、という私の常識をくつがえす音。
ぐあおぉぉぉ…、という音の合間に、目覚めたらしく上品な女性の声。
かと思えば、また、ぐあえいぉぉぉ…。
眠る、というのは残酷だ。
理性や人格を超えて、肉体が勝手に別人格を主張する。
「おっほっほ」と、「ぐえいあぉぉぉ…」が、一人の人間の中にいる。
そういえば、電車で一車両中を響かせる大音量のいびきで寝る男性が、携帯が鳴って出たときには、小声の気の弱いタイプの男性だった。だが、電話を切るなりまた、「文句あんのか!おらぁぁぁ!寝とるんじゃぁぁぁ」系のいびき。
私が、私の知らないところで、知らない時に、もうひとりの私が「うおりぁぁぁぁ!どりゃぁぁぁ!」と叫んでいるとしたらどうだろう…。
…、あ、起きてるときも、やっていた…。

遙洋子

遙洋子

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