かるーく

友人を、運動に誘った。
同業者っちゅーのは、まず、時間が合わない。
結果、運動が終わる頃、合流することになった。
その後、夕食を一緒にすることに。
「じゃ、運動前に、私、かるーく食べとくわ。その後、一緒に改めて晩御飯食べよう」
そうなった。
だが・・・すぐにその困難さに後悔することになる。
約束したものの“かるーく”の、分量がわからない。
いつも、空腹か、満腹か、で生きてきた。
カラムーチョだけ食べて運動するか・・・。
いや、それだけはやめとこう。
じゃ、キャベツだけかじって運動か。
それじゃ力が入らん。
迷ったあげく、野菜と肉とごはんを、つまり、普通に晩御飯を食べてしまった。
運動後、友人が来た。
近くにフレンチがあるそうだ。
夕食後の晩御飯にフレンチ!?とクラッときた。
「あかん。店もう閉まってた」と知人。
ホッとする。
「小龍包のうまい店があるよ」と知人。
そこにすることにした。
もうすっかり夕食を済ませた私にはフルコースじゃないほうが助かる。
「そこにしよう!」
メニューを見た。
中国名物鴛鴦火鍋、とあるじゃないか。
火鍋。
鍋だ。
小龍包も!
水餃子も。
焼き餃子も。
鍋のシメにラーメンも。
デザートは杏仁豆腐だ。
よーし。
紹興酒のむぞっ!
・・・・・・・・フルコースになった。
そこに自らはまり込んだんだ。私。
なんのために運動してん。。。
その前後に、晩御飯、2回食べた。
どーすんねん、それ。
どーする気やねん、自分。
帰り、車で送ってもらいながら、つぶやいた。
「なぁ、かるーく食べるって・・・難しいな」
「難しいやろぉ」
友達はぎゃはぎゃは笑って言った。
「がっつり食べてまうやろぉ」
「かるーく食べるって、言葉、ではあるけど、実際にはとれない行動やな」
「無理無理」
ほな、なんで、おまえ、最初からそう私に念押しせえへんねんっ、という逆切れを抑えることができたのは、
・・・満腹やったからやと思う。
腹キンキンにメシ食って、怒る、という行動も難しい。
ゲフー、と、帰宅した。
もう、二度と使わない忌わしい日本語。
「かるーく、食べとくわ」
カラムーチョひとつ辛抱できないのに、食欲が辛抱できるけっ。
寝るっ。

遙洋子

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